受講者が共感する詳細レッスンプラン作成~想定能力を高める~

■開催日時 3月8日(土)  10:00〜18:00 ■概要 研修会
■開催場所 IPイノベーションズ ■講師 BAL.com 理事 市川洋子、小池のり子

遠方の方は広島から、BAL.com会員7名に受講していただき、市川講師リードのもと、第5回研修会を実施しました。

 

今回BAL.com研修受講が初めての方が1名いらっしゃいまして、研修常連の方から新たなメンバーまで一同で、顧客や受講者背景をレッスン設計にいかに反映できるか、受講者から共感を得るにはどうすべきかを学びましました。

 

午前中は、魅力ある研修とは、トライアングルスキル、We canサポートモデル、IDプロセスモデルなどをもう一度学び、本研修の狙いとして特に「組織や受講者を明確にし、学習目的に関連付けられているか、また教授媒体は適しているか」に注目しました。事前に作成した顧客・受講者像とレッスンおよび詳細レッスンプランがマッチしているのかをグループワークで検証・修正し、午後の模擬授業発表に備えました。

 

午後は、模擬授業を実施し自己評価・相互評価・講師評価を交え、事前の設計・準備の重要性や、設計段階から常に受講者視点で行っているか、講師が独りよがりで進行していないかを振り返る良い機会にもなりました。 模擬授業を実施してみると、設計段階では受講者目線で考えているつもりでも、実際には受講者とずれていることが多く、設計内容に思い入れが強いほど講師の教えたい内容を押し付けてしまいがちであることに気づきました。やはり事前に受講者の状況や受講者の実務を想定する能力が要であり、また研修の中では受講者に寄り添い、臨機応変にチューニングしながら学習目標に促していくスキルが大切であると改めて感じました。

 

アンケートでは非常に満足度が高く、レッスン設計だけでなくインストラクションについても評価を頂いたり、ほかの方のインストラクションを見ることもできたりすることが、研修の満足度に繋がっていると思います。 受講者の皆様には、ぜひ各自実際の業務で実践しながら、受講者の視点でレッスンプランを作成しトライ&エラーを繰り返して“受講者の想定能力”を高め続けて頂きたいと思います。

 

最後に、BAL.comに入会されていても研修を受講したことがまだないという方、研修参加の敷居は低いので、ぜひ今後の研修受講を検討いただきたいと思います。今後も引き続きさまざまな研修を企画してまいりますので、皆様のご参加をお待ちしております。

 

~受講者の感想(受講後の一言)~

・準備は大変なのですが、インストラクションを実施して評価していただく機会は大変貴重なので勉強になりました。またほかの方のインストを見ることでいろいろ参考になりました。これまでの研修は少しずつですが私の身になっていると感じます。

・ようやくコースからレッスンプランまでの流れが腹に落ちた感があります。準備の大切さを痛感しつつおざなりにしてきたなと反省しています。

・初めて参加した時と比べて、何を受講者に導くのかという意識

・設計をようやく普段の講座でも少なくとも「やる」ということが定着してきました。今後は現場のチューニングが課題です。

・自分自身の想定能力の低さや技術の低さが良くわかり、どうすればいいか市川先生と小池先生にご指導いただき、有益な一日でした。

・優先順位と受講者にフォーカスが当たっていない。実際にやり出してみてはっきりわかりました。

・今まで受講者の背景を考えているつもりでしたが、つもりになっていたことがわかりました。特に私は自分の教えたいことを優先していたので、これからは受講者の学びたいことを意識してゆきます。

・必ず仕事に生かすように努めていきます。